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*----緊急報告--------------------------------------------------------*
Haruki Miyoshi
吉本隆明さんから叱られています…

       
   


  吉本隆明氏の新刊「生涯現役」(洋泉社新書)の中で、私の実名が何度か出てきてお叱りをうけています。
あわててインタビューの載った「SIGHT vol.25 AUTUMN 2005」(新書では「ROCKING ON」となっていますが、編集者が同じ渋谷陽一さんで別の雑誌です。しかし洋泉社の編集者もいい加減だなぁ。吉本さんから名指しで批判されるなんてのは個人としては大変なことなんだから、批判対象となった本くらい確認してほしいよね。読者が事実を確認することもできないじゃないか)を自分自身で読み返してみました。

 この話は、24歳で特養ホームに就職したときに、私がそれまでの老人観をいかに打ち破られたかという例の1つとして取りあげています。
従って、それに対して私や女性の生活指導員がそれをどう受けとめ、どう対応したかについて述べている訳ではないのですが、吉本さんは、推測で「笑い話」にした、とされています。
事実は違っていて、彼女は「三好君、いいもの見せてあげよう」といって、机の中にしまっている「ラブレター」を嬉しそうに私にだけ(?)見せたのを覚えています。

 それで、「どう返事したの?」と聞くと、「ありがとうね、私ラブレターもらったの初めてだわ。」と言ったそうです。その上で「彼氏がいるから」と断ったそうですが、すると彼は「そうか」とだけ言って、そのうち若い実習生に手紙を出したり、手を握ったりしていました。彼女は多少面白くないようでした。

 おそらく、吉本さんが本書で「こうすべきだ」と言われていることとそんなに外れているとは思えません。
問題はその事実よりも、このインタビューでの私の発言の中に、吉本さんが感じられたような「笑い話」にだけしてちゃんとした対応をしていないと思われるようなニュアンスがあるのかもしれません。たしかに発言の後で(笑い)とはありますが、全体を読んでいただけばそうした理解が生じるとは思えないのですが。

 他の人がどう感じるか、読者に委ねたいと思って、洋泉社の本の一部と「SIGHT」の文章の全部をホームページに掲載したいと思います。さらに、老人と性の問題について、私たちの態度を知って頂くために、拙著『寝たきりゼロQ&A』の一部を掲載します。これも、吉本さんの言われていることと大きく外れているとは思っていません。
皆さんのご判断を。

参考資料
生涯現役
SIGHT vol.25 AUTUMN 2005
寝たきりゼロQ&A

追記
洋泉社の新刊では、芹沢俊介さんと米沢慧さんへの批判も書かれています。それと私へのお叱りとにどこかつながりがあるとも感じていますが、それについてはまた後日、何らかの形で述べてみたいと思います。

三好春樹

 

 
       

●小堀先生のお手紙●

       
   


  信州・伊那の小堀求先生からお手紙を頂きました。うれしく、助けられる内容でした。掲載させていただきます。


拝啓
「生活とリハビリ研究所」のホームページで吉本隆明さんとの一件拝見しました。
若干の感想を抱きましたのであまり参考にはならないかと思いますがお送りします。
論理的ならびに実践的には、三好さんと吉本さんのおっしゃっていることは、三好さんの御見解どおり違いはないと思います。
「……って書いてあるんです(笑)」の「笑」を吉本さんはたぶん実際以上に重くとられたのでしょうね。「笑」がなければ良かった。そんなせいもあって、三好さんの「達筆で」を「達者な」と誤読された。そんなところだと思います。
ただ、その元に、吉本さんの老いの実感からくる暗さ(『生涯現役』では余り表に出ないようにまとめてありますが)が三好さんのインタビューで感じられる(たぶん実際以上の)明るさに過敏に反応されたというところがあるのではないかと私には思われます。
インタビューというのも難しいものですね。
老人の暗さに介護側(医療の側でもいっしょでしょうが)が暗さで対応していれば悪循環、共倒れになってしまうでしょうから、こちら側としては「さりげなさ」で対応するしかないような気がしています。

ざっとこんなところです。乱筆乱文失礼いたします。
三好さんのますますのご活躍を期待しています。


敬具


2007.2.27
三好春樹様


小堀 求


p.s. 最近、親鸞の「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」がひどく身に沁みます。そうでなければ、悪人はどこまでいっても救われませんものね。

 

 
       

 

       
   


 
       




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