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  ● 経済よりいのち 原発より介護
  ● 安価な電力 安価ないのち
  ●金と嘘と暴力で作った原発に
                さよならを

  ● 命と自然を 売るな、買うな

  

 



 
 
完全図解 在宅介護 実践・支援ガイド

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金田由美子さん、東田勉さんたちの労作で、私は「監修のことば」を書いたくらいだけど、私の思想性はちゃんと反映していてます。「住み慣れた家で・地域で、最期まで」を支えるバイブル、ケアマネジャー、介護職、医療従事者必携!


講談社 ● 2015年11月27日
三好春樹:監修 ● :金田由美子 東田勉
 定価  本体3,500円+税
  AB判 / 上製 本文335pページ
ISBN ● 9784062824644

 本書の特徴
在宅介護の始まりから看取りまで1冊ですべてがわがる、
在宅生活を支えるノウハウを集大成!!
在宅支援のポイント  地域ケアの成功例
介護者支援の方法 ケアプランの具体例
重大な疾患のサイン  虐待・抱え込みのサイン


 イラストと図版で完全図解!
600点を超えるイラストでスイスイ理解できます
 
わかりやすくて詳細な解説
高度な内容をかみ砕いて説明しています
 
何をすべきか一目でわかる
利用者のニーズと必要な支援とがパッとわかります
 
役立つコラムがあちこちに
病気やケア関連の情報などを随所でまとめています


 
    



 ちょっと立ち読み

-------- ページ内容

 
■--- 浴槽の設置法とタイプの選び方  

■--- 薬が替わったら細かな観察を

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■--- 家族と介護職が当事者同士になるために

介護と言えば、かつては特別養護老人ホームや病院、そして老人保健施設といった大きな施設で行われるものでした。しかし現在では、住み慣れた地域で老いを支えようと、自宅や、法律上は「在宅」に分類されているグループホームなどでの介護が、ターミナルケア(死期が近くなってきた時期の介護)まで含めて往目され広く展開されています。
 
そこで満を持して登場したのが本書です。施設介護に比べて、在宅介護には生活の継続性など、メリットがたくさんあります。しかし同時に、介護する側としては考慮せねばならない点も数多くあります。その代表例が介護職と家族との関係です。同居家族だけでなく、遠く離れている家族も含めて、介護職と家族とが当事者同士になれるかどうかが間われることになるのです。

介護職と家族の関係のあり方は、最後の場面でこそ大切です。「在宅で看取る」というだけで、介護関係者も家族も大きな覚悟を求められます。さらに、どんな最期にするかについては、一人一人の人間観や人生観までが問われることになるでしょう。「後悔しない看取りのために」と題された本書の最終章を見れば、そのことがよくわかります。

在宅か否かを問わず、介護の本と言うと、使える制度や社会資源をズラリと網羅した「案内本」や、逆に「在宅でなければならない」といった、著者の価値観を前面に押し出す「あるべき本」のどちらかが多いようです。

ですが本書は、そのどちらでもありません。制度や社会資源については漏れなく紹介したつもりです。しかし、それをどう使いこなすかや、介護はどうあるべきかについては、私たちの介護職としての長い経験と、ごく最近始まった私の、介護家族としての経験がもとになっています。

この本は、「完全図解」と名づけられた、介護の大型書籍シリーズの一冊です。このシリーズは、2003年6月刊行の『完全図解 新しい介護』から始まりました。『新しい介護』は、国内だけでなく、韓国・台湾・中国でも翻訳・出版され、2014年1月には「全面改訂版」と
なって、現在でも増刷を続けています。いまでも、介護の基本を示しているものと言っていいでしょう。

一方でこの間、介護の世界は大きな変化の波をくぐってきました。2000年度に導入された「介護保険」という制度はすっかり定着し、そのしくみを活用することなしに、いい介護をすることは考えられなくなりました。そこでシリーズに『介護のしくみ』が加わりました。さらに、認知症介護が大きな課題と考えられるようになったことから、『新しい認知症ケア 介護編』と同『医療編』がシリーズに加わったのです。

『完全図解 在宅介護 実践・支援ガイド』と題された本書には、これらシリーズの既刊には書かれていない、さまざまな知見や情報がふんだんに盛り込まれています。冒頭で取り上げた介護職と家族との関係性や在宅での看取りの話は、その一部にすぎません。もちろんそれは私たち監修者・編著者の介護観、さらには人間観によるものですが、参考にしていただけると幸いです。

最後に一言。介護関係者としても、介護家族としても、介護することで得られるものはいっぱいあるなあ、と実感しています。

「監修のことば」より

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■--- 目次 

第1章 ここがポイント! 在宅介護と支援者の役割
チャートと6つのポイントで、介護の始めから終わりまでが早わかり

第2章 仲間づくりと地域の事例
介護者の会と地域ケアの成功事例を、マップと写真で一望できます

第3章 介護の基本技術と環境づくり
リフォームから食事・入浴・排泄の介助まで。究極の方法を図解します

第4章 在宅支援のケアマネジメント
ケアプランの例や在宅・在宅外で受けられるサービスを徹底解説

第5章 在宅介護を長続きさせるコツ
介護者の孤立や抱え込み、虐待に気づいて防ぐ方法がわかります

第6章 認知症ケアと成年後見制度
認知症介護の基礎から制度の活用、国の施策までを網羅しました

第7章 高齢者の不調を発見する
脱水、肺炎、感染症など、ほんとうに危険な病気がわかります

第8章 間違いのない施設選びと病院選び
病院や入居型の施設も、大切な介護の資源。万が一のときに活用を

第9章 後悔しない看取りのために
終末期のケアから家族対応まで。介護職に必須の心得を集めました

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■--- 介護を自分のこととして学びましょう

私は1983年、老人病院の看護助手として介護の仕事を始めました。入院患者の多くは、家から入院してきました。入院の理由は「同居家族の疲労」や「同居家族の体調不良」などが多く、「症状の悪化」ではありませんでした。なぜならば、「症状の悪化」なら最初に入院した病院や、救急病院で対応してもらえるので、老人病院を選ぶ必要がないからです。

その頃はまだ「在宅介護」という言葉は一般的には使われていませんでした。退院してきたお年寄りを家で「看病」することは、当時としては当たり前のことでした。でも、在宅介護を支える制度(入浴サービスやショートステイなど)はまだ何もなく、家で介護をしている家族は、疲れ果てていました。入院患者は「家に帰りたい」と泣き、家族も「もう少し自分が頑張れたら……」と泣き泣き帰る光景をたくさん見ました。

老人病院の退院は、表玄関からではなく、ほとんどが裏口からでした。スタッフが手を合わせてお見送りをするその日までを、漫然と待つような日々の中へは、とても自分の親を入れることはできませんでした。

一緒に働いていた下山名月さん(現・生活とリハビリ研究所研究員)と、「安心して自分の親を託せるものをつくりたい」という思いを話し合ったのはこの頃からでした。「できるだけ家で暮らし続けることを支えるものが必要」という思いは「生活リハビリクラブ」(1987年に生活クラブ生協が、川崎市麻生区に設立したデイサービス)で実現しました。

時を同じくして厚生省(当時)は、一般病院や救急病院のベッドの多くを老人が占めていて、治療が必要な人が入院できないことを問題視し、安心して退院ができるように、退院後を支えるための手段を考えました。それが「在宅介護を支える三本柱」としての、ヘルパー、デイサービス、ショートステイの整備です。最初は老人福祉法に則った委託事業から始まり、その後介護保険制度が導入され、在宅介護を支える事業所はあっという間に増えました。でも、そこで行われている介護が、果たして「自分の親を託せる介護」になっているかと言えば、とても不安です。

私は現在「愛媛県在宅介護研修センター」で仕事をしています。何の備えもなく在宅介護を始めることになった方々に、介護に関する研修をするために2004年に愛媛県がつくりました。併せて、すでに介護を仕事としている人も一緒に学んでもらっています。「介護を自分のこととして学びましょう」という言葉がコンセプトになっているのは、介護職の方々に改めて介護を学びなおし、自分の親を託せる介護をしてほしいという願いも込められています。

在宅介護を支えるために、重要な役割を果たす人がケアマネジャーです。ケアマネジャーがどのような介護を知っているかで、組むケアプランや介護のアドバイスに大きな違いが出てきます。でも、ケアマネジャーになると制度についてなど、覚えなければならないことがたくさんあります。いい介護を身につけるのは、介護現場で仕事をしている今しかないということを、研修のたびにお伝えしています。

この本には、制度のことから、生理学的動作を生かした介護まで、多岐にわたった情報がつまっています。ご家族はもちろん、ケアマネジャーやヘルパーの方々など、在宅介護に関わる方は、ぜひ手元に置いて役立ててください。


            【 金田由美子 「はじめに」より 】




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