■--- 介護は、理系と文系の両方にまたがった領域なのである。だから、介護のことばも両方のことばが入り混じっている。例えば「老化」なら理系のことば、でも「老い」なら文系のことば、その両方についての理解を求められるのが介護という領域なのである。
介護という世界は、どこにも専門領域化されることのない、自由な世界なのである。だからといって、専門性も何もない世界にしてしまわないためには、私たちに、言葉を使いこなし、さらに創りあげていく能力が求められている。客観性が何より求められる解剖用語から、老人の内的世界に入り込む文学的表現まで、さらに介護が切り拓いた新しい世界を表現する新しいことばに至るまで。