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■--- 「行きっ放しの思想」から     
          『帰り道の思想』へ


発行 講談社 2008/06/30
著者 三好春樹 
体裁 四六判 / 220頁 
本体価格 1,400円(税込:1,470円)

   
     
         

 




自著を語る 介護の時代の課題と希望  三好春樹

新しい私の本『最強の老人介護』が6月30日から書店に並んでいる。中身の大半は、読売新聞(夕刊、一部地域は朝刊)に2年間連載した「介護のこころ」を再構成したものである。

連載の当初から一般読者の反響が大きく、各地の講演会でも「新聞を読んでいたので講演があると聞いて初めてやってきました」という人が多くて、その反響の大きさに驚いたものだ。かつて全国紙でも地方紙でも連載の経験はあるのだが、こんなことはなかったから、介護がそれだけ多くの人の切実な課題になっているということだろう。

巻末に「介護歳時記」という文章を加えている。1月から12月まで、それぞれの季節に留意すべきこと、やりたいことを12本の文章にしたものだ。既刊の『うたうぬりえ帖』の各巻に掲載されているものを、発行元の風塵社のご厚意で転載させてもらった。

さらに注目してほしいのは、巻頭に加えた書き下ろしの文章である。「介護の時代、その課題と希望」という、少々大げさな題をつけたが、Bricolageの読者にこそ読んでほしいものだ。

介護の時代とは何なのかを、
@近代の知識や技術の再構成が求められていること、
A人間が働くということのあり方が問われていること、
B「行きっぱなしの思想」から「帰り道の思想」への転換が必要とされていること、
の3点にまとめて論じている。なぜ自分は介護という仕事を選び、続けているのか。どうして他の仕事ではないのかという問いへの答えになっているかもしれない。さらに、介護という仕事を掘り下げることで、社会全体の課題に応え、希望につながっているかもしれない、と感じてもらえるかもしれないと思っている。 家族をはじめとする周りの人に、自分の仕事を深いところで理解してもらうにも役立つのではなかろうか。

INDEX

第1章 そもそも老人介護とは何か

  「離床運動」が介護の始まり

第2章 そもそも老人とは何か

  「相性」をばかにしてはいけない

第3章 老人介護施設の見方

  「1人夜勤」の問題点

第4章 力任せの介助よ、さようなら!

  ふだんの生活に介助のヒント

第5章 そもそも認知症とは何か

  便秘が呼ぶ「問題行動」

第6章  脳卒中片マヒの介護のヒント

  「失認」ケアで介護者が注意すること

第7章 老人の入浴ケアのヒント

  間違いだらけの入浴介助

第8章 老人を理解するためのヒント――『実用介護事典』から

  「老い」は「生きる」と同じ

第9章 介護歳時記

  2月 季節の変わり目と介護のポイント   
  7月 脱水症予防の奥の手   ほか

本書は、読売新聞連載(2006年4月〜2008年3月)「介護の心」及び『うたうぬり絵帖』(風塵社)に加筆、再構成したものです。

 

 

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