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内容紹介
高齢者の「生活の場のターミナルケア」とは、”死”を医療職から介護職へ、介護職から家族へと取り戻すものなのだ。それは老いや死をあってはならないものであるかのように扱ってきた近代社会が、老いや死を内包した社会へと変化していくことにほかならない。(本書より)……三好春樹
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INDEX
◆歴史を変える実践
三好春樹
◆ぼけと長寿のごほうびは、苦しまないターミナルケア
―特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘 鳥海房枝
老いもぼけもいいもんだ/医療モデルと生活モデル/身体を全部使いきって死んだヨージローさん/皆で雑魚寝して見送ったウメさん/ターミナルケアはいつから?/生活の場だからこそできた看取り/遺体は介護の通信簿/揺れる家族
−もうひとつのターミナルケア
◆施設と家族で看取る
―新潟県 特別養護老人ホームいっぷく 大瀧厚子
「病院の治療」と「施設の暮らし」の違い/「風呂入りて〜」と言ったおばぁ/「生活」を実現できているか/話を聞いてくれない看護師 −父の入院で感じたこと/「生きること」を支える「関わり」のために/施設での看取りのプロセス/衰弱期になってできた家族の再構築/情緒的な関わりを大切にする/人と関わるのが難しくなっている時代だからこそ/ナミさんの看取りから見えてきたもの/死を通じて家族に教えてくれることがある
◆ターミナルケアを経験しない介護職は伸びない
―静岡県 介護老人保健施設鶴舞乃城 高口光子
生活の場のターミナルケアを実現させるための3つの要素/生活の場のターミナルケアを充実させるための取り組み/スタッフの不安に応える/こうしてターミナルのケアプランは完遂する/ケサノさんの踊り/お年寄りの最期を見届けられる幸せ
◆裏看護道を行くおしげが出会った地域での看取り
―富山県 デイケアハウスにぎやか 若林重子
私の看護の出発点/家の年寄りが毎朝検温するか?/必要な時だけナースに変身/人として関わる楽しさ/○おしげの実践報告
−病院で死ぬがちゃ、なんかちがう…/「にぎやか」でのハナさん/最初で最後の家族旅行/ハナさんの暮らし方/人生は順繰り…地域で死ぬということ
◆家族が看取りをとり戻すために、僕たちにできること
―福岡県 第2宅老所よりあい 村瀬孝生
○花田フシさんの看取り/92歳と25歳の同棲生活/「医療行為はいりません」という判断/フシさんから学んだこと/○増田ケサトさんの看取り/「今の父に必要なのは医療ではなくて生活です」/初めてふれた人の死に様/○鈴木ヨシオさんの看取り/地域にぼけが溶け込んでいった/家にいる時の顔/家族で見送る/介護を家族に返す/生きる関わりで決まる死に方
◆看取りは死にゆく人が残してくれた最後のプレゼント
―千葉県 シルバー・プラン・21 朝倉義子
祖父母を看取りたい/家族と暮らしながら孤独死した男性/民間デイサービスを始めてわかった「看取り」の役割/食事がとれなくなった92歳のおばあちゃまの死/人が死を受け止めていく過程/おばあちゃまと同志になった私/家族の再構築を果たす看取りケア/死にゆく人が残してくれた最後のプレゼント