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教育紙芝居のほんわかたのしい世界(6)

■タイトル
「りょうしとうずら」
インド昔話より
■作者
文・たなべ まもる
絵・西村達馬
■制作
NHKS・S
■発行
学習研究社
●好感度
○文  
★★
○絵  
★★
○反応 ★★ ……小5年
ハッピーエンドではないという児童ものには珍しい作品。というのも、インドの宗教的な教訓としての説話からとられているからである。かんのんさまのおしえをきいて、正しく行動していたあいだは猟師の手からのがれられていたのが、てんでばらばらに各自が勝手に行動するようになって、あっさり一網打尽になってしまう、ばかなうずらの話である。これを人間におきかえると、とたんにミゼラブルな世界になり、現代にもありふれた話になる。
絵は日本的で渋い。やっぱりインド的なぎんぎんぎらぎら感がないとそれらしくない。それにかんのんさまがおしゃかさまにしかみえないところがつらいところだ。もうひとついうと、うずらは地上で活動するものだし。画料が安いとそれなりの絵しか描けない、ということだろうか。
文章も絵との連携が弱い。個性的なうずらを1匹でも紛れこませておけば、けっこうおもしろくなったろうに。

■タイトル
「ふくろうのそめものや」
日本昔話より
■作者
文・若林一郎
絵・奈良坂智子
■制作
NHKS・S
■発行
学習研究社
●好感度
○文  
★★★
○絵  
★★★★
○反応 ★★★ ……小5年
日本昔話より、となっているが、むしろイソップ的な皮肉なテーマである。ふくろうのそめものやはだいはんじょう。お客が次つぎにおとずれてそのいそがしいこと。なかでもカラスはおしゃれ欲が深くて注文が多い。困ったふくろうが、これならどうだ、とやった結果は…
毎度おなじみカラスのばかが昼間のふくろうを追い回す。そこでふくろうは夜中にほーほー鳴くしかなくなる、というわけ。
和紙のちぎり絵が決まっている。題材にぴたっとはまって、いい感じをだしている。絵としてのクオリティがここまで高いと文章はどうしても説明的に、かつそえものになりがち。そこを踏ん張って、リズムのよい言葉の響きを工夫しようとしている。

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