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教育紙芝居のほんわかたのしい世界(4)
■タイトル
「雪の女王」
■作者
原作・アンデルセン
脚色・稲庭桂子
絵・いわさきちひろ
■制作・発行
童心社

●好感度
○文 
★★★
○絵 
★★★★★
○反応 ★★★★ ……小6年
いわさきちひろの若いときの仕事であるが、こうして残っていることに特別な感慨を抱く。今回、『戦場のこどもたち』の絵本を示していわさきちひろの画業を簡単に説明してから紙芝居を始めた。対象の6年生たちは、真剣に紙芝居の世界に入ってきてくれたが、なによりそれは、このすばらしいというしかない絵のちからがあったからだと思う。
フランスの女性画家マリー・ローランサンの画風を受け継ぎながらも、東洋の美を深く理解し、日本の政治的な反動期をしなやかに、かつ強靱に耐え抜いて確立された絵は、文字通りの風雪を経た強さを備えている。
この紙芝居は絵に対して、文章は練り込みが不足しているので、大部分を整理しなおしてから読んだ。


■タイトル
「王さまのながぐつ」
■作者
イタリア民話より
脚色・高橋五山
絵・いわさきちひろ
■制作・発行
童心社

●好感度
○文 
★★
○絵 
★★★★★
○反応 ★★★★ ……小6年
脚本が整理されていない。このまま読むと全体に統一感がなく、あいまいな印象しか残らないだろう。
タイトルの「ながぐつ」は序盤だけで、あとは消えてしまう。仕方がないので、最後に子どもたちに「ながぐつはどこにいったと思う?」と問いかけ、「じつはいまもヨーロッパのノミの市で売られているらしいよ」と独自の落ちをつけた。
こうでもしないと首尾一貫しない。
途中、小人が登場するがいかにも不自然。これも仕方がないのでお姫さまは王さまからふしぎな指輪をあらかじめもらっていた、という流れにした。こういう細かいところで、子どもをなめてはいけない。

総じていえることは、この紙芝居シリーズは絵のグレードに比較して脚本の荒さが目立つ。せっかくの絵がもったいない。編集しっかりしろよ。いまさら遅いか…。

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